If all is extraordinary, nothing is. - terfno
for ワンミニコン 2024 at CJT2024
movelist:
00:01 飛雷神 by terfno
00:06 lego2spin by terfno
00:10 pptx by terfno
00:21 Signuminus by terfno
00:29 Voidlift by terfno
00:37 extra charier by terfno, just an idea.
00:38 Thunderbolt / 落雷 by terfno
00:43 Cleavage / 劈開 by terfno
00:50 EternalBlue by terfno
music:
https://open.spotify.com/track/3VSCn5YrX3FfV9fmufazDu?si=402b2e7fb2d84c1d
https://open.spotify.com/track/0VjBlyHOKvMwbSdMmyiFEp?si=cbf81bafab1b494c
deck:
Dealersgrip Holo Error
Dealersgrip INVERTED HOLO ERROR
https://www.youtube.com/watch?v=kfUH1fEzbng
コンセプト
動画のアスペクト比が 7:5 になっていて、ポーカーサイズと一致している。
カードというキャンパスの上で踊る感じにしたかった。
前後半で対照的な仕上がりを目指した。
カードの2面性を全体を通して表現できると良いな〜と思った。
タイトルの "If all is extraordinary, nothing is." は特別さに固執する虚無感からインスパイアされてつけた
特別さに固執する虚無感が先にあって、そこから Error というデックをチョイスすることにした。
ちょうど Error は2種類手元にあったので、動画構成とも相性が良かった。
CJT 2024 での そーき / Soki さんの発表の内容とやや近いのだけど、特別さというのは作ろうとして作るものではないというのが僕の見解。
作ろうとしないで作った曲を武器に…という歌詞があるけれど、あれがかなり近い感覚。
最近「どうムーブを作ったものか」みたいに悩みがちで、悩むたびに「作ろうとして作ったものはカスなんじゃないか」とも思ったり。
しかし作ろうとしないとモノは生まれない。ひたすらに向き合って、滲み出るくらいが丁度いい。
すべてが最高に特別なら、特別であることは情報を持たない。
でも何かに特別さを感じたりするなら、特別さは生み出されていて、感知できる情報である。
みたいなことを堂々巡りしながら最近はカーディストリーをやっていて、そういうことも含めた動画にしたかった。
ムーブ選定
今回は例年の自分の作品にあるコピー主体の動画から、オリジナル主体で、Design Reel としての側面を強めた作品に仕上げたかった
いくつかあるオリジナルのムーブから、飛雷神 by terfno, lego2spin by terfno, pptx by terfno, Signuminus by terfno, Voidlift by terfno, Thunderbolt / 落雷 by terfno, Cleavage / 劈開 by terfno, EternalBlue by terfno と、コンセプトとしてextra charier by terfno を選んだ。
KIGUMI concept も取り入れたかったけど、全体のトーンから遠すぎるので棄却した
このうち、飛雷神, pptx, cleavage, eternalblue は構造系、lego2spin signumius, thunderbolt は現象系, voidlift, extra charier は拡張系というジャンル分けを自分の中ではしていた
構造系のコンセプトを持つムーブが個人的にはかなり好みで、たとえば Array by Shivraj Morzaria や Racketeer by Tobias みたいなムーブが好き。
現象系はこういった動画のコンテストでは強いので、構造系とほぼ同じ量含めたかった
拡張系はカーディストリーの本質だと僕が思っているジャンルなので、少しで良いから入れたかった
動画内での登場順に言語化できる強い意図は無い
前後半で対比のある世界観にしつつも、バランスは同じになるように配分したかった意図はある
タイトルコールは現象系が良いと思っていたので、現象が長くインパクトの強い lego2spin を使うことだけ決めていた
すべてのムーブは白と黒のデックどちらも撮影していて、footage は2倍量ある
そこから映りの良いモノだったり、気持ちの良い順番で組んだ
撮影
最初は屋上で撮影する予定だったのだけど、寒すぎたので屋内へ。
sigma fp + sigma 18-50mm f2.8
ざっくり: 18mm, MF, ISO640, shutter 180°, WB4000, UHD24fps, MOV/GOP な設定で撮影。
全部三脚に乗せて撮影していて、ムーブやフェーズごとにちょっと高さや角度を調整した。
プレビューは iPad mini 8.3 inchi 2021 (Wi-Fi) を三脚にくっつけて見た。かなり見やすくて良かった。
照明が直接目に入らないようにキャップを被って撮影した。黒キャップなら映像に影響せずに目を守れて良かった。
照明は Smallrig P96 一灯をほぼ同軸(レンズの向いている方向と照明の向いている方向が一緒で、スタート地点の軸が一致)
同軸照明特有の浮き上がる感じで屋内の狭苦しさを打ち消すねらい。
合計3時間くらいで動画に使った footage は撮影しきった
屋上で撮影してた footage は動画の最初と最後のやつ以外全部捨てた。
屋上撮影は2時間くらいやってて、寒すぎて逃げた。
編集
Adobe Premiere Pro でざっくりカットと音合わせをやった。
音の調整で Adobe Audition を少し使った。
lego2spin by terfno のタイトル超えエフェクト編集のために Adobe AfterEffects を使った。
ロトブラシがかなり進化していて、被写体選択を数クリックでできたのはかなり良かった。
Pr のコンポーネントを AE コンポーネントに置き換えたのだけど、レンダリングが重たいので AE から書きたものを Pr に再読み込みして AE とのリンクは切った。
動画全体を通してこういう編集をするなら、Pr を使わずに AE でやったほうが楽かもしれない。
タイポグラフィの制作は Adobe Illustrator。
サムネは AE から .psd を書き出して Adobe Photoshop でちょっとイジって jpeg 書き出しした。
結果
ワンミニコンのCJT2024 会場投票では3位だった。
@THE54CLUB: ワンミニコン2024の優勝者は、エントリー#11 DU YUE さんでした!!
おめでとうございます🎉
DU YUE 67pt
Furyou 61pt
Terfno 34pt
動画賞はFuryouさんが受賞しました!
YouTubeでもエントリー動画を公開してます。
vin.による講評記事も近日公開予定です。
https://t.co/iUHi8tEpxW
「投票したよ〜」って声を書けてくれる人が何人か居て、すごく嬉しかった。
励みになる…来年も頑張ります。
次にトライしたいこと
今回画角調整を編集で一切やらず、撮ったままの画角にした。
画質の最大化をねらった。
ところどころ調整の余地があったので、次は画質最優先になりすぎず、柔軟にフレーミングしていきたい。
AE を活用した編集はもうちょっと頑張れそう。
いろいろ実験してみたい。
ロケーションもうちょっとちゃんとしたい。
たとえばカイロとかで温度問題は対処できそう。
カメラのバッテリー問題
外部電源化、sigma 用バッテリーの追加とかいろいろ検討しても良さそう。
チームビデオ出したい
誰かタッグ/トリオ組もうよ
追記:
ワンミニコン 2024 講評を受けて